こんにちは、トラックドライバーのikuzo(いくぞう)といいます。
トラックドライバー歴26年のベテランドライバーです(自分でベテランと言うのも変でしょうか?)。
26年前に今勤めている運送会社に入社して初めてトラックというものを運転しました。
そんな私がいきなりやった仕事は、大型トラックでの長距離輸送でした。
そこそこ大きい会社なんですが、素人(私)を採用してよくいきなりそんな仕事をやらせたな、と今になると思います。
よほど当時は人手不足だったんでしょう(笑)
その一方で「トラックの経験はあるのに、大手の求人に応募しても、ぜんぜん採用されない…」という人もいると思います。
いったい採用される人と採用されない人は何が違うんでしょうか?
今回はそんな、トラックドライバーの求人で、採用される人と採用されない人の違いを
うちの会社を例にして書きました。
もしあなたが「いつも不採用…」という人であれば、この記事が多少参考になるかもしれません。
ぜひこの記事を読んで、不採用になっている原因があるかどうかをチェックしてみて下さい。
うちの会社の求人は「履歴書」がめっちゃ重要
まず、うちの会社について軽く説明しておきます。
うちの会社は全国に営業所があって、従業員数は1000人以上です。
(従業員数は会社の特定をさけるため具体的な数字は書きません。)
給料は入社1年目でも年収500万円位はいくと思います。
私も26年前に入社したときは20代で年収が550万円位ありました。
ただし当時は残業と休日出勤の合計が毎月100時間以上あったので、結構ハードでした。
今だと入社1年目の人が残業を60時間/月くらいやって、年収500万円前後といった感じでしょうか。
私は現在、ドライバーながら係長という役職もあります。
なので求人に応募してきた人の履歴書を見たり、面接に立ち会うこともあったりします。
ただ、うちの営業所は居心地がいいのか、やめる人はほとんどいません。
そのため求人をかけるのは稀ですが、一度求人をかけると20人程度の人が応募してきます。
そして選考方法については次の章に書きますが、履歴書だけでほとんど決めてしまいます。
20人の中から1人か2人だけを履歴書で選んで、その人と面接して問題がなさそうなら採用するといった感じです。
つまり、面接まで残れば、よほどのことがない限り採用となるので、履歴書がめっちゃ重要になるわけです。
トラックドライバーの求人で採用されにくい人
では、どんな人が面接まで残るのか、ここからお話しします。
まず次のような人は、うちの営業所の場合は残念ながら早々に選考から外れます。
転職回数が多い・転職を少ない年数で繰り返している人
前に勤めていた会社の悪口を履歴書に書いている人
ひとつずつ見ていきましょう。
大型車の経験がない人
現在、うちの営業所はほとんどが大型トラックなので、大型車の経験がない人はお断りさせていただいてます。
ただ、3トントラックの営業所が他にあるので、大型の経験がない人が応募してきて
たまたまそちらの営業所に欠員があれば「他の営業所なんですが」と提案することはあります。
うちの会社の場合、3トントラックの営業所はトラックの乗務経験がない人でも採用可能です。
転職回数が多い・転職を少ない年数で繰り返している人
履歴書の職歴欄に、たくさんの会社名が並んでいる人も採用されにくいです。
うちの営業所に応募してくるのは40~50代の方が多いですが、転職回数は3~4回が限度でしょうか。
職歴欄にそれよりも多い会社名があると、よほどのアピールポイントがない限り面接まで辿り着くのは難しいです。
40代以上の方であれば、どこかの会社に10年以上務めた経歴は欲しいです。
前に勤めていた会社の悪口を履歴書に書いている人
履歴書には求人募集に応募する「志望の動機・アピールポイント」を書く欄がありますが、
そこに以前勤めていた会社の不平不満がずらーっと書き並べてあり、最後に一言。
「そのような理由で私はこの会社をやめました。しかし貴社に入社することができたら
不平不満を一切言わずに、命じられた仕事を何でも喜んでやりたいと思います。」
って、こんなことを書いている人も実際にいたんですが、
この履歴書を見た我々が「大変な会社に勤めてたんだなぁ」と同情するとでも思ったんでしょうか。
無論、この人も即座に選考から外れました。
求人募集で採用されやすいのは経験や資格がある人
では逆に、面接まで辿り着くのはどんな人なのかというと、うちの営業所の場合は以下の条件が揃っていると有利です。
年齢は50歳前後まで
転職回数が少ない
即戦力の資格を持っている
自宅から会社まで極端に遠くない人
これらを総合的に判断して、最終候補の方を1~2名選びます。
資格については、無いよりは持っている人の方がどこの会社でも有利に運ぶことは間違いなしです。
たとえばトラック運転手になりたい人や転職希望の方が運転免許以外に持っていて損のない資格には、次のようなものがあります。
玉掛け
小型移動式クレーン
危険物取扱者
高圧ガス移動監視者
運行管理者
求人に応募する際にあらかじめこれらの資格を保有していると「即戦力」と見られて採用されやすくなります。
なかなか採用してもらえない…、という方は資格を取ってから応募すると結果が変わってくるかもしれませんよ。
上の資格の中では4トンや大型トラックの乗務員に一番需要があるのは、フォークリフトの資格でしょうか。
大きいトラックの運転手はフォークリフトの運転が出来て当たり前と思われていて、
実際、ドライバーがフォークリフトを使って自分で荷物の積み降ろしをすることはよくあります。
他にも、平ボデーのトラックが多い会社に勤めたいのであれば玉掛けを、
ユニック付のトラックに乗りたいのであれば玉掛けと小型移動式クレーンの資格を、
危険物や高圧ガスを運んでいる会社に入りたいのであれば、危険物取扱者や高圧ガス移動監視者の資格を取っておくと求人募集の選考にはかなり有利になると思います。
フォークリフト、玉掛け、小型移動式クレーンであれば3~5日間の日数と、3~4万円程度の受講費があれば誰でも資格が取れます。
危険物取扱者の資格の取り方↓
その他に大事なことと言えば、履歴書に貼る写真です。
目つきの悪い写真だと印象が悪くなるので、なるべく穏やかな優しい顔で写るようにしましょう。
面接まで辿り着いたのに採用されない人とは
うちの営業所の場合は面接まで来ると50%以上の確率で採用になりますが、
採用にならないのはどんな人かというと、大きな事故歴のある人や、交通違反の多い人です。
「今までに大きい事故を起こしたことはありますか?」
「過去5年で何回くらい交通違反がありますか?」
この2つの質問に「ありません」(交通違反は軽微なものであれば1~2回は可)と答えることができなければ採用はかなり難しくなります。
ずっと前に起こした事故に関しては虚偽の申告をしてもバレないかもしれませんが(そのかわりバレたら大変)、
交通違反については入社前に運転記録証明書を申請して確認するのでウソをついても無駄です。
うちの会社で面接まできて不採用になるのは「交通違反の多い人」が圧倒的に多いです。
トラックドライバーになりたい人、転職を考えている人は事故と違反には特に気をつけましょう。
あとは面接をスルーしても入社前に適性検査と健康診断を受ける必要がありますが、極端に結果が悪いと入社できないケースもあります。
トラックドライバーの求人募集で採用される人 まとめ
いかがだったでしょうか。
まとめますと求人でトラックドライバーに採用されやすい人は以下の通りです。
- トラック運転手の経験がある人
- あらかじめ必要な資格を保有している人
- 転職回数が少ない人
- 大きい事故を起こしたことがない人
- 交通違反が少ない人
「なぜ俺は不採用ばかりなんだ?」という人は、とりあえず先ほど紹介した資格を取ってみて
交通安全の意識をさらに高めてみるといいかもです!
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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