こんにちは、トラックドライバーのikuzo(いくぞう)といいます。
今は近距離のドライバーをやってますが、以前は長距離の仕事をしていて、
沖縄を除くすべての都道府県にトラックで行ったことがあります。
長距離の仕事は全国あちこち行けたので楽しさ半分、あまり寝れない日もあったので辛いのが半分といったところでしたが、
仕事をしつつ、全国各地のうまいものを食べることができたので
私としては、どちらかというと楽しさの方が上回っていました。
目的地は「配送先」というより全国の「食堂」だったよねw
しかし、私もそうでしたが長距離ドライバーは3食すべてを自分で決めるため、
どうしても好きな食べ物に偏りがちです。
栄養バランスを考えずに好きな物ばかり食べているといつの日か、体をこわす原因にもなりかねません。
脅すわけではありませんが以前、
既婚の男性と独身の男性とでは寿命が約10年違うと聞いたことがあります。
長距離ドライバーは結婚していても運行中は独身みたいなものなので、普段の食事には十分に気を付けていただきたいです。
そこで今回は、トラックドライバーの皆様に長距離ドライバーをやっていた私から
食事に関する心がけをちょっとだけ提案したいと思います。
特に、これからトラックドライバーになる人、なったばかりの人、
あとはトラックドライバーの奥さんにも読んで欲しい記事です。
記事の最後では、トラックドライバーにピッタリのパンも紹介します!
女性や若い人にも人気のパンだよ!
トラックドライバーの私が食事で気をつけてきたこと
私は長距離ドライバーを約15年、そのあと近距離ドライバーを約10年やってきましたが、
「血圧がやや高い」ことを除けば、50を過ぎても健康診断の結果で特に悪いところはありません。
長距離をやっていた頃は、手で積み降ろしする荷物が多かったので、きっとそれが健康に良かったんだと思います。
たとえば、新潟県に行くと1袋30kgある新潟県産の米を400袋くらい(合計12トン)手で積んで、次の日にそれをまた手で降ろしていました。
これを聞くと一般の方は結構驚きますが、トラックドライバーには普通だったりします。
トラックの後ろに「手積みだヨ!全員集合」のステッカーが貼ってあるのを見かけるけど、あれは「手積みを手伝ってほしい」って意味だよ。
しかし私の周りには、
- 食事が偏りがち
- あまり体力を使わない荷物を運んでいる
- 休日も運動しない
などが原因で、糖尿病などになっているドライバーも少なくありません。
カップ麺とか、コンビニ弁当ばかり食べているドライバーさんは注意してね。
私は長距離の仕事をしていた頃、食事では特に次の2つに気をつけていました。
- 野菜ジュースをなるべく1日1本(200ml)飲む
- 「孫はやさしい」の食事を心がける
「野菜ジュースを1日1本飲む」というのはドライバーになりたての頃、
「野菜不足になりがちな人は、野菜ジュースを毎日1本飲むだけでも、60歳になったときの健康状態が全然違う」
ということをたまたまラジオで聞いたので、それからは「野菜が足りない」と思った日には、なるべく野菜ジュースを飲むように心がけてきました。
健康は毎日の積み重ねだからね!
「孫はやさしい」の食事は何かというと、これもラジオで聞いたのですが本当は「まごわやさしい」と書きます。
つまり、“まごわやさしい”の頭文字から始まる7つの食品を毎日摂るようにしましょう、ということです。
長距離ドライバーが7つの食品を毎日摂るのは容易ではないと思いますが、
食事の際に「まごわやさしい」を意識するだけでも、毎日の食事選びが変わってくるはずです!
食事の栄養バランスはドライバーの工夫次第
では私が長距離をやっていた頃、「まごわやさしい」で具体的にどんな工夫をしていたかというと、
たとえばトラックが駐車できる「牛丼屋」があったとします。
普通ならお店で食事をしたり、もしくは「牛丼弁当」などを買ってトラックの中で食べるのが当たり前だと思いますが、
私は「まごわやさしい」の食事をするために、テイクアウトの「ご飯」だけを買うことがありました。
牛丼屋でご飯だけを買うのって、なかなか勇気のいる行動だよねw
そして手間ではありますが、コンビニにも寄って「納豆」と「めかぶ」を買います。
その納豆とめかぶを混ぜてご飯の上にのせると、あら簡単、
「まごわやさしい」の「ま」と「わ」が摂れる「納豆めかぶ丼」の出来上がりです!
少し手間はかかるけど、牛丼よりも体に良さそうだね!
この丼、なかなかのボリュームでして、しかもお財布にも割と優しいのが特長です。
コンビニでもご飯は売ってますが、量のわりに値段が高いのと、
容器が小さいため、納豆とめかぶをのせるにはそれなりの技が必要です。
だから「牛丼屋のご飯」がおすすめなんだね!
さらにコンビニで「なめこ汁」も買うと「し」も摂れます。
トラックの中に冷蔵庫があれば、残った納豆とめかぶは保存して、次の日も食べられるので経済的ですね。
「納豆めかぶ丼」はほんの一例ですが、こんなふうに少し工夫するだけで、安くて健康によい食品を食べることができるんです!
トラックドライバーは体に良い非常食を常備するべし
とはいってもトラックドライバーは職業柄、思うように食事が取れないこともよくあります。
トラックは車体が大きいため、食事をしたくても駐車できないお店や食堂が多いですし、
これは私の経験なんですが、高速道路を走っていたらいきなり事故で通行止めになってしまい、
高速道路の本線上で6時間ほどまったく動けなくなったこともありました。
その時はトラックの中に食料がなかったので、少々つらい思いをしたんです……。
高速道路の通行止めって、いつ動き出すのか分からないから辛いんだよね。
自宅に帰って妻にその話をしたら、それからはポテトチップスなどのお菓子をカバンの中に入れてくれるようになりました。
(お菓子は結局、何でもない時に食べてしまいますが笑)
そういえば以前、関越自動車道で大雪のため立ち往生が起きて、岩塚製菓のお菓子を積んだトラックのドライバーさんが周囲の車にお菓子を配ったのは有名な話ですよね。
あの立ち往生ほど酷くはありませんが、私も通行止めで似たような経験を何度かしているので、食料がきた時の喜びはよく分かりました。
なのでトラックドライバーの方、特に長距離の仕事をしている方はいつ何があってもいいように、何かしらの食料をトラックに積んでおくべきでしょう。
長距離の人は、大体の人が積んでるけどね。
積んでおく食料は、なるべく栄養バランスがよくて賞味期限の長い物がいいと思いますが、
私がトラックドライバーの方におすすめしたい食べ物がこちらです。
BASE BREAD(ベースブレッド)という人間に必要なすべての栄養が含まれているパンです。
▲出典:BASE FOOD
ベースブレッドの良い点は次の通りです。
- 人間に必要な栄養がすべて含まれている
- 賞味期限が1ヵ月くらいあるのでトラックに積んでおける(夏はダメですが)
- 主原料が全粒粉なので血糖値の上昇が比較的穏やか
- カロリーと糖質が一般的なパンよりも少なめ
1日1食でもベースブレッドを食べると、まったく摂れていない栄養はなくなります。
ベースブレッドは、野菜ジュースや「孫はやさしい」の代わりにもなりそうだよ!
ベースブレッドを非常食としてトラックの中に常備したり、
栄養バランスの改善に、1日1袋でもベースブレッドを召し上がってみてはいかがでしょうか。
これを読んでいるトラックドライバーの奥さんは、旦那さんのカバンにポテチよりもベースブレッドを入れてあげてください。
ベースブレッドは、全国のコンビニエンスストアやドラッグストアなどで販売しています。
▲ベースブレッドのチョコレート
最後に
私もかつてそうでしたが、長距離トラックの仕事をしていると知らず知らずのうちに栄養バランスが悪くなっていることがあるので気をつけましょう。
最後に余談ですが、この記事をもし一般の方が読んでいたら
「長距離ドライバーって、けっこう食事代がかかるんしゃない?」って思いませんでしたか。
実は長距離の仕事のみ「宿泊手当」や「食事手当」が出る会社もあって、
うちの会社の場合は1日約3,000円の手当が現金で支給されます。
近距離の仕事は手当が出ないので、私は長距離時代の方がリッチな食事を楽しんでいました。
あと食事とは関係のない話ですが、「長距離ドライバーの方って、ホテルで寝てるんですか?」という質問をよくされます。
でも、トラックが駐車できるホテルってめったにないですからね(笑)
「宿泊手当」はもらっても、トラックドライバーは座席の後ろにある細長いベッドで寝てるんですよ。
コメント