こんにちは、ikuzo(いくぞう)です。
今回は、青森おでんに入っている「大角天」という具材のお話です。
「こみやま」で食べた思い出のおでん
むかし、青森市の橋本に「こみやま」という駄菓子屋がありました(今はもうありません)。
少ないおこづかいでよく入りびたってたんです。
時代は昭和40年代後半の話です。
私が小学1、2年生のころ「こみやま」では、たいていの物が10円か20円で買えて、
「なにを買おう?」と迷ったあげく、冬によく買ってたのは「おでん」でした。
大きなお鍋に入っている「おでん」は具が3種類のみで、
「こんにゃく」と薄い「練りもの」が10円、「ゆで卵」は20円でした。
20円は小学生の低学年にとって高額だったので(買うとほかの物が買えなくなるので)、
よく食べたのは「こんにゃく」か「練りもの」です。
「こみやま」のおでんはすべて串にささってて、店のおばあちゃんに注文すると、小皿にのせて味噌をかけてくれました。
串と皿をもってハフハフしながら食べるんですが、その味噌味のおでんがなんとも美味かったんですよね。
大角天と、しょうがみそ
その後、東京に引っ越してきたので、味噌味のおでんはずっと食べていませんでした。
「あの懐かしい、ぺらぺらした薄い練りものは、いったい何という食べ物だったんだろう?」
と、ある日検索してみました。
すると、ありました。
薄いぺらぺらの練りものは、大角天(だいかくてん)という食べ物だったんですね。
東京では見たことがありません。
ついでに、おでん用のしょうがみそも見つけました。
で、青森へ帰った際に「ユニバース」というスーパーでこれらを買って、東京にクール便で送ったわけです。
そして作りました。
「おおー、こみやまの味だ」
約40年ぶりに食べた「青森おでん」はまさしく、子供のころに食べた駄菓子屋の味でした。
それからは、秋に青森へ帰る機会があれば「大角天」と「しょうがみそ」を買って自宅へ送ってます。
スーパーで売っている「大角天」は賞味期限が5日程度なので、冷凍庫で保存して1~2ヶ月間楽しんでます。
ちなみに青森で買うと、3枚入りの「大角天」が250~300円、小袋が5つ入った「しょうがみそ」は130円くらいで買うことができます。
青森のコンビニでおでんを買うと「しょうがみそ」もらえますよ。
大角天で作った「大角玉子丼」
先日、青森へ帰った際にこんな食べ物も発見しました。
青森駅のすぐそばに「おさない食堂」という有名なお店があるんですが、なにげにのぞくと
大角天で作った「大角玉子丼」というメニューがあるじゃないですか。
大角天って「おでん」以外にも食べ方があったんですね。
しかも、今どき520円とはリーズナブルだ…。
で早速「大角玉子丼」を食べてみました。
「大角玉子丼」と青森の郷土料理「けの汁」
それにしても…
サンプルとだいぶ違うくないですか?
気をとり直して食べてみると、個人的には卵でとじるよりもやはり大角天は生姜味噌の方が合うなぁ、と感じました(´-ω-`)
ちなみに、おさない食堂には「大角天そば」や「大角天うどん」もあります。
本来は11時からの営業でしたが、今は朝8時からやってるみたいですね(11を8に直してるw)。
個人的に「大角玉子丼」はイマイチでしたが、おさない食堂には「ほたて貝焼みそ定食」など、青森の美味しい料理がいっぱいあります。
青森駅の近くまで行ったら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
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