こんにちは、ikuzo(いくぞう)です。
先日、Googleアドセンスより一通のメールが届きました。
アドセンスからくるメールはいつも「成果が出ています」か「改善しましょう」のどちらかです。
なので「たまには違うこと言ってくれよ」なんて思ってたら
「お客様のAdSenseアカウントでの広告配信を制限しました」
と書いてありました(汗)
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
いつか来るかもと思ってたけど、ついに来ちゃったね!
このメールが届いたのと同時に、当ブログのアドセンス広告は一切表示されなくなりました。
メールには「無効なトラフィックが検出された」という広告配信を制限した理由も記載されていました。
無効なトラフィックとは何かというと
- 自分で広告をクリックした
- 他者にクリックを依頼した
- 自動クリックツールやロボットが広告をクリックした
などがありますが、もちろんそんなものは自分でやるはずがありません。
だって、最悪の場合はAdSenseのアカウント停止という処分をくらいますからね。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
アカウント停止よりも軽い「広告の配信制限」であれば、通常は1ヵ月以内に解除されることが多いようです。
無効なトラフィックで一番多いのは、アドセンス狩りです。
アドセンス狩りとは、誰かがアドセンス広告を何度もクリックして、
そのサイト所有者のアカウントを停止させようとする悪意のある行為です。
しかしこの時は、SNSを見ると私以外にも多くの人が同じタイミングで制限を受けていたため
どうやらアドセンス狩りが原因ではなかったようですが、
制限中はこれまであまり気にしていなかったアドセンス狩りについても調べたりしました。
今回はアドセンス狩り対策について書きますが、
結論から言うとアドセンス狩りを100%防ぐ方法はありません。
しかし対策をしたり、普段からあやしい動きを監視することにより、
広告配信制限やアカウント停止のペナルティをくらう確率は低くなると思うのでぜひ読んでみて下さい。
アドセンス狩り対策用プラグイン「AICP」
アドセンス狩り対策には「Ad Invalid Click Protector」というプラグインが一応あります。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
「一応」って何?
一応というのは、
Ad Invalid Click Protectorはアドセンス狩りを100%防げるプラグインではないからです。
たとえばPCは大丈夫ですが
スマホやタブレットから攻撃されたらこのプラグインでは防御できません。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
じぇ!
それとアドセンスの自動広告に、このプラグインは使えません。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
じぇじぇ!
また、このプラグインを使うにはWordPressのテーマやレンタルサーバーの
「ブラウザキャッシュ」は無効にしておく必要があります。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
じぇじぇじぇ!
さらに2023年7月時点でAd Invalid Click Protectorを試したら
PHP8ではエラーになりました(PHP7なら問題ありません)。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
じぇじぇじぇのじぇ!
この頼りなさ、よく見るとこのプラグインの絵が物語っていますねw
ですので限定的な効果だと知っていただいたうえで
Ad Invalid Click Protectorの使い方をここから説明していきます。
Ad Invalid Click Protectorの使い方
いちいちAd Invalid Click Protectorというのは面倒なので、ここからは「AICP」と略します。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
PPAP?
それはパイナッポーアポペンですね(古い)。
プラグインの新規追加を押して「AICP」で検索すると出てきます。
AICPをインストールしたのち「有効化」したら、AICPの「settings」を押して設定画面を開きましょう。
こちらがAICPの設定画面です。
最初は特に何もする必要はありませんが、
英語ペラペラの私が設定画面の内容を説明させていただきます。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
キミが中1の時に英語で「1」をとったことをボクは知っているよ。
①には「3、3、7」という数字がデフォルトで入力してあります。
これは「クリックを3回、3時間以内にされたら、相手を7日間ブロックする」という意味です。
②は有料版の設定なので完全に無視して下さい。
③は特定の国からの攻撃をブロックする際に設定します。
設定するには「Yes」を選択して、広告を表示したくない国コードをISO ALPHA-2 国コードの中から選んで指定します(複数ある場合はカンマで区切ります)。
Ad Invalid Click Protector用のコードの修正方法
しかしプラグインを入れただけでは、AICPは機能しません。
下のコードを自分用に修正してWordPressの「functions.php」に追記する必要があります。
add_shortcode( 'your_shortcode_name', function() {
if( aicp_can_see_ads() ) { // This part will show ads to your non-banned visitors
$adCode = '<div class="aicp"><!-- Don\'t forget to add this div with aicp class -->
<script async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script>
<!-- Responsive Ad Code -->
<ins class="adsbygoogle"
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-1234567890"
data-ad-slot="0987654321"
data-ad-format="auto"></ins>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
</script>
</div><!-- end of the aicp div -->';
return $adCode;
} else { // Anything within this part will be shown to your banned visitors or to the blocked country visitors
return '<div class="error">You have been blocked from seeing ads.</div>';
}
} );
※こちらのコードはWordPress.orgの公式サイトに記載されていたものです。
PHPのバージョンによってコードが2種類あって、5.3以上は上のコードを使います。
![プー太郎](https://ikuzoblog.com/wp-content/uploads/2019/06/pooh02.jpg)
使っている人はあまりいないと思うけど、5.3未満用のコードもあるよ。
メモ帳などに上のコードを一度コピペして修正しましょう。
修整するのは以下の部分です。
「your shortcode name」を消して「ad01」と入力します(両端の'
'
は消さないで下さい)。
「You have been ~」の部分は好きな文章に変更します。
たとえば日本語で「広告非表示中」などと入力します。
繰り返し広告をクリックしている相手には広告が表示されずに、ここへ入力した文章が表示されるようになります。
あとは<script async ~ </script>の部分をご自身のアドセンスコードに差し替えます。
過去に作ったアドセンスのコードはここを押すと出てきます(フォーマットは“ディスプレイ広告”をご使用下さい)。
完成したコードを「Code snippets」に貼り付ける
そして完成したコードをWordPressの「functions.php」に貼り付けてもいいのですが!
functions.phpは非常にデリケートな部分です。
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作ったコードが少しでも間違えていると「サイトが真っ白け!」なんてことも起きるから注意してね。
なのでここは「functions.php」を触らなくてもすむプラグインの「Code snippets」を使いましょう。
プラグインなら、仮に失敗してもプラグインを「無効化」すればすぐに元の状態に戻ります。
Code Snippetsをインストール → 有効化したら、Code Snippetsの「スニペット」を押します。
続いて「新規追加」を押します。
適当なタイトル(自分でわかれば何でもOK)を入れて、作ったコードを貼り付けます。
最後に「Save Changes and Activate」を押します。
これでAICPの設定が完了です!
[ad01] で広告が表示されるか確認する
あとは記事の中などに [ad01] と入力してプレビュー画面で広告が表示されているかを確認してみて下さい。
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この [ad01] がAICPで保護されたショートコードだよ。
AICPを設定したのに広告が表示されない場合は、
アドセンスの自動広告が「ON」になっていたり、ブラウザキャッシュが「ON」になっていないかを確認して下さい。
また、PHP8でAICPを使うとエラーになります。AICPを使う際はPHP7に変更しましょう。
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2023年7月時点の話だよ。今後はPHP8でも使えるようになるかもしれません。
AICPでブロックしたユーザーのIPアドレスを確認する方法
AICPの「Banned User Details」を押します。
ブロックしたユーザーのIPアドレス、広告をクリックされた回数や日時が分かります。
アナリティクスで無効なトラフィックを確認する方法
しかし先ほどもお話しした通り、プラグイン「AICP」の効果は限定的です。
Googleアナリティクスで異常なクリックを確認する方法もあるので、そちらも記載しておきます。
※本当はGA4で確認できればいいのですが、確認方法がまだ分かりません。やり方が分かったら、この部分は速やかに書き換えます。
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アナリティクスで確認するには、アドセンスとあらかじめ連携させておく必要があります。
アナリティクスの「ユーザー」→「地域」→「地域」を押して、以下のように設定します。
セカンダリディメンションの部分は「時刻」→「時間帯」を選択します。
「AdSenseのCTR」を押します。
すると、どこの市区町村から、いつ何回クリックされていたかが多い順に表示されます。
当ブログの過去3ヵ月のデータでは、一番多いCTRはなんと3700%(1PVで37回のクリック)でした!
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ほかにも1000%以上がゴロゴロあったよ!
37回もクリックしているのはアドセンス狩りの可能性が非常に高いと思いますが、
Googleも明らかにアドセンス狩りと分かるものに対しては広告配信停止にしないのかもしれませんね。
しかしこういった過剰なクリックを発見したら、速やかにGoogleへ報告するに越したことはありません。
その方が広告配信制限やアカウント停止の処分をくらう確率が少しでも減るはずです。
最後はGoogleへ「無効なクリック」を報告する方法を説明します。
無効なクリックの連絡フォームの書き方
Googleアドセンスへの連絡は、無効なクリックの連絡フォームを使います。
・メールアドレスは、AdSenseアカウントに登録しているメールアドレスを入力します。
・パブリッシャーIDは、AdSenseの「アカウント」→「設定」→「アカウント情報」を見ると分かります。
・URLは、無効なクリックが確認されたサイトのトップページのURLを入力します。
・トピックは「アカウントでの通常と異なるアクティビティを報告する」を選択します。
・日時は「2023年7月1日」のように記入します。
・根拠を説明した段落には「上記日時に〇〇市からのアクセスで、1PVに対し〇〇回のクリックを確認しました。これは異常な数値なので無効なクリックだと思われます」のように記入します。
アドセンス狩りをする人はそれなりにスキルのある人だと思うので、スマホやタブレットから攻撃してくる可能性が大きいです。
そうするとプラグイン「AICP」は全く効かないので、なるべく1日1回は無効なクリックがないかを確認した方がいいと思います。
そして極端に多いクリックを発見したら速やかにGoogleに報告しましょう。
もし同業者が攻撃をしているとしたら、我々ではなく、Googleはそっちにペナルティを与えてほしいんですけどね。
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