こんにちは、ikuzo(いくぞう)です。
今回紹介するのは、青森市の「くどうラーメン」です。
青森駅から歩いていける距離の「くどう」と「まるかい」は、どちらも昔からあるラーメン店で、青森市民なら知らない人がいないくらいの人気店です。
この2つ以外にも、青森駅の近くには「長尾中華そば 青森駅前店」や、味噌カレー牛乳ラーメンで有名な「味の札幌 大西」といった有名店があり、
青森駅周辺はちょっとしたラーメンの激戦区になっています。
くどうラーメンの場所や営業時間など
くどうラーメンは青森駅から歩いて5~6分ほどの場所にあります。
2019年までは現在の170メートル西側で営業していました。
こちらが以前のくどうラーメンです。
そして2019年にできた新しい「くどうラーメン」がこちらです。
お店の前には3台分(実質2台分)の駐車スペースがあります。
お店の入口は正面ではなく、右側のドアなのでお間違えなく。
住所:青森市新町1丁目14-14
電話:017-722-6905
営業時間:7:30~14:30
定休日:木曜日
くどうラーメン 店内の様子
一見小さそうに見える新しい「くどうラーメン」の店内は、カウンター16席と4人掛けのテーブルが2つあって意外に広々しています。
麺を茹でている工藤さんのポジションは、以前の店舗と同じです。
テーブルに置いてあるラーメンの薬味はコショーと七味です。かえしだれはありません。
麺の硬さやスープの濃さなどはお好みで注文できます。
青森では、味を薄くすることを「甘く」と表現します。
くどうラーメンのメニュー
店内に入ったら券売機で食券を買います。
ボタンが沢山あるので、あらかじめ食べたいラーメンを決めていった方がいいかもしれません。
くどうラーメン メニュー
- ラーメン
- チャーシューメン
- メンマラーメン
- 月見ラーメン
- ワンタン麺
- サービスラーメン(具はネギだけ)
- 満腹ラーメン(3玉・具たくさん)
- おためしラーメン
- ザル中華(夏季のみ)
ラーメンのサイズは、特大(2玉)・大(1.5玉)・中(1玉)・小(半玉)から選べます。
特大でも極端に多いわけではありませんが、くどうには替玉(1玉と半玉)があります。
初めての方はとりあえず「大」か「中」の食券を買って、足りなければ替玉を注文した方がいいかもしれません。
「サービスラーメン」はお得なラーメンかと思いきや、具がネギだけのラーメンです。
ふつうのラーメンよりも100円安くなりますが、チャーシューとメンマがなくなる「かけラーメン」といったところです。
ユニークなのは「おためしラーメン(100円)」です。
麺は30gと少ないですが、ちゃんとチャーシューとメンマも入ってます。
「おためし」後に、小以上のラーメンを注文すれば、おためし代の100円は返金してもらえます。
あとは、麺3玉と具がいっぱい入った「満腹ラーメン(980円)」もあります。
食券を買ったら、切り離して右半分を受付(工藤さん)へ出しましょう。
くどうのラーメン
くどうのラーメンを一言で表すと「美しいラーメン」です。
スープは澄んでいて具もきれいに盛り付けられています。
麺を茹でている店主の工藤公さん以外、店員さんはすべて女性の方です。
店内はいつも綺麗にしてあるので、ラーメンが余計に美しく見えるのかもしれませんね。
透き通ったスープは、平舘産の焼き干し+昆布からとった魚介スープと、
トンコツ+青森シャモロックの鶏ガラを煮込んだスープをブレンドしています。
スープは魚介スープが多めで、コクを出すためにトンコツ+鶏ガラのスープを加えているそうです。
今回は、動物系スープを無しにして「魚介スープのみ」で注文してみました。
出てきたのがこちらのラーメンです(サイズは大です)。
動物系スープが無い分、コクは少ないですが焼き干しの風味がビシビシ伝わってくるスープです。
くどうの麺は細めのちぢれで、少し硬めの麺は舌ざわりが抜群です。
同じく硬めのチャーシューは、麺とスープによく合ってます。
店主の工藤公さんにお話を伺いました
魚介スープだけで注文したら、食べ終わったタイミングで店主の工藤さんが「どうでしたか?」と話しかけてきてくださいました。
(工藤さん)「コクがなかったでしょう?」
(わたし)「はい、でも焼き干しの風味だけでも美味しかったです」
ここで、せっかくだから何か聞いてみようと思った私はバカな質問をしてしまいました。
(わたし)「煮干しは使わないんですか?」
(工藤さん)「煮干しは臭みがあるので使いません」
(わたし)「焼き干しはどんな魚を使っているんですか?」
(工藤さん)「イワシがメインですが、他にサバ、アジ、あご(飛び魚)を使ってます。季節や値段によって使う焼き干しを変えてます。」
(わたし)「一年中、同じじゃないんですね?」
(工藤さん)「はい。でも、サバは年中使ってますね。」
イワシだけかと思いきや、他の魚も使っていて季節によって味が変わっているとは!
これは訊いた価値がありました。今までまったく気がついていませんでした(笑)
そしてここで他のお客さんが来たため、厨房の戻ろうとする工藤さんが私に一言。
「また何かご要望があれば仰ってください。」
まさか工藤さんとお話しができると思っていなかったのですごく感激しました。
そして、ますます「くどうラーメン」のファンになりました!
くどうラーメンの「ザル中華」
くどうラーメンには夏季限定の「ザル中華」もあります。
写真はザル中華の大盛ですが、本当はチャーシューが2枚あります。
写真を撮る前に思わずチャーシューを1枚食べてしましました(笑)
お蕎麦のつゆに冷たい中華麺をつけて食べる青森の夏の定番メニューで、多くの店では「ざる中華」か「中華ざる」とメニューに書いてあります。
真偽は不明ですが、うちの母親が「アレは私が考案したものだ」と、いつも豪語してました。
「昭和50年頃、青森市の古川にあった蕎麦屋に私がリクエストして作らせたのが始まり」と母親は申しておりました。
発祥がお蕎麦屋さんなのは本当のようで、薬味はネギとワサビとうずらの卵を添えるのが一般的です。
どこのお店も、ちぢれの細麺で提供しているので、くどうラーメンの麺はまさに「ざる中華」にうってつけの麺といえるでしょう。
青森はもとより、現在は東北のあちこちで提供されているようなので、夏に東北地方を訪れたらぜひ召し上がってみて下さい。
カテゴリー ⇒ 青森
青森ラーメンの記事はこちら
コメント