【高圧ガス製造保安責任者試験】甲乙丙種の資格をとるための勉強方法

高圧ガス製造保安責任者の資格をとる トラック

こんにちは、トラックドライバーのikuzo(いくぞう)です。

トラックの荷物は様々ですが、ウチの会社は「高圧ガスのボンベ」も運んだりします。

高圧ガスには「危険物扱いのガス」もあり、そんなガスを運ぶには資格が必要です。

その高圧ガスを運ぶための資格とは、大きく分けて2つあります。

  • 高圧ガス移動監視者
  • 高圧ガス製造保安責任者

上の2つを比較すると高圧ガス移動監視者の方が、取るのは簡単です。

講習を2日受けて、検定試験に合格すれば資格がもらえます。

 

一方の高圧ガス製造保安責任者は、受験資格なし国家資格で、

主に高圧がスの製造に携わっている方向けの資格です。

※どなたでも受験できる国家資格です。

 

高圧ガス製造保安責任者の資格はランクが3つに分かれていて、

上から甲種(化学・機械)、乙種(化学・機械)、丙種化学(液石・特別)です。

国家資格難易度ランキングによると、偏差値は甲種が53、乙種は50、丙種は47でした。

なので、こちらはそれなりに勉強しないと取るのが難しいです。

 

トラックで高圧ガスを運ぶには、一番下の「丙種化学特別」があれば大丈夫ですが、

私は成り行きで「乙種機械」と「甲種機械」も取りました。

 

今回は、これから高圧ガス製造保安責任者免状を取ろうと考えている方へ、

資格を取るまでの流れと、

どんなふうに勉強すれば試験に合格できるかについてお話しします。

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高圧ガス製造保安責任者免状を取る方法

高圧ガス製造保安責任者免状を取る方法は2通りあります。

ひとつは、毎年11月に行われる国家試験で

「法令」「保安管理技術」「学識」の3科目を受験して、一発で取る方法です。

  • 1科目につき、60%以上正解する必要があります。
  • 1科目でも60%に届かないと不合格です(2科目が100点でも、残りの1科目が50点なら不合格)。

 

もうひとつは、高圧ガス保安協会(以下、KHK)が行う3日間の講習を受けて検定試験に合格してから、

11月の国家試験で「法令」1科目を受験する方法です。

高圧ガス保安協会 講習の予定表と申込先

 

検定試験は国家試験よりも簡単です。

検定試験に合格すれば「講習修了証」がもらえて、国家試験の「保安管理技術」と「学識」は免除されます。

つまり、11月は「法令」1科目を受験するだけです。

 

もし、その年の試験が不合格になっても「講習修了証」に有効期限はありませんので、翌年以降も「法令」1科目を受けるのみです。

受講料(ネット申込で乙・丙が20,100円、甲が23,000円)と講習+検定試験で4日必要ですが、

合格へのハードルは一発試験よりも低くなります

プー太郎
プー太郎

日数とお金がかかる分、合格しやすくなるって感じだね。

高圧ガス製造保安責任者試験の申込み方法

試験の申し込みはネット、もしくは書面で行います。

書面申請よりも電子申請(ネット)の方が、受験手数料が500円安くなります。

試験の申請期間は毎年8月下旬頃です。

7月上旬には申請期間が発表されますので、その時期になったら下のリンクをチェックしてみて下さい。

高圧ガス保安協会 国家試験のお申し込み

高圧ガス製造保安責任者免状の試験日

試験は毎年11月の第2日曜日に行われます。

試験時間は午前9時30分から午後3時30分で、試験問題は法令60分、保安管理技術90分、学識120分の3科目です。

それぞれの教科で試験開始から30分経過すれば、試験会場から退出可能です。

講習を受けて検定試験に合格されている方は、法令の試験だけを受ければ終わりです。

試験当日の様子などについては、こちらの記事に書きました。

試験の正解答発表と合格発表

正解答発表

試験の正解答番号は、試験翌日の午後3時に発表されます。

(甲種「学識」の解答例は、12月中旬頃の発表です。)

 

試験翌日の午後3時以降はKHKへのアクセスが集中するので、

下のページをあらかじめブックマークして、直接アクセスすることをおすすめします。

高圧ガス保安協会 正回答、合格者番号、試験問題の公表

合格発表

  • 乙種・丙種(知事試験)翌年の1月上旬
  • 甲種(大臣試験)翌年の1月下旬

合格発表から2~3日程度で自宅にも合否通知書が届きます。

通知書は開封する前に結果が分かります。

封筒が届けば合格ハガキが届けば不合格です。

合格したら、あとは免状の交付申請をするのみです。

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買った方がいい本、買わなくてもいい本

「高圧ガス製造保安責任者」の講習で使うテキストは以下の通りです。

  • 高圧ガス保安法規集(4,920円)
  • 高圧ガス保安技術(丙2,720円・乙4,080円・甲6,180円)
  • 高圧ガス保安法概要(970円)
  • 試験問題集(丙3,150円・乙、甲3,670円)

高圧ガス保安協会 出版物などの購入案内

 

ここから「買った方がいい本、買わなくてもいい本」の、私の個人的意見を述べさせていただきます。

買う買わないの判断はご自身でして下さい。

高圧保安法規集(買う必要なし)

講習や試験を受けるだけであれば「高圧ガス保安法規集」(法令の辞書みたいな本)は、買わなくてもいいと思います。

プー太郎
プー太郎

講習で、講師の人が「法規集の〇〇ページを開いてください、ここに△△△って書いてありますね」って言うくらいだよ。

私は丙種の講習では買いませんでしたし、乙種か甲種を受験する際に一応買いましたが、

結局一度も開きませんでした

講習を受ける方は「高圧ガス保安法概要」を買って、それに要点をメモするだけで十分だと思います。

合格したあとも高圧ガスの法令を調べる機会が頻繁にありそうな方は購入して下さい。

高圧ガス保安法令テキスト(やや必要)

法令の勉強には「高圧ガス保安法令テキスト」(2,100円)をおすすめします。

約160ページの本に法令の要点がまとめて書かれていて、カラー写真やイラストが豊富でとても分かりやすいです。

甲種の試験は、私もこれを使って勉強しました。

 

次に述べる「高圧ガス保安技術」は保安と学識用で、法令については書かれてません。

乙種と丙種なら問題集をやれば足りると思いますが、

「もっとしっかり法令を勉強したい」という方は購入してもいいと思います。

高圧ガス保安技術(必要)

高圧ガス保安技術」は、講習を受ける人も受けない人もマストアイテムです。

次の章にも書きますが、試験を受ける方は面倒がらずに読んだ方がいい本です。

試験問題集、または攻略問題集(必要)

試験問題集」は、過去5年分の問題を掲載しているKHKのものを買ってもよいですが、

過去6年分の問題を掲載している「攻略問題集」もおすすめです。

(下の「〇〇で探す」を押せば、丙種化学(液石)以外の問題集も出てきます。)

 

乙種と丙種は過去5年と似たような問題がよく出題されます

この「攻略問題集」は1問1問、丁寧に解説してあるので、この本を8割から9割理解できれば試験に合格できると思います。

私も乙種を受けた時は、問題集を9割理解して、試験では約8割正解できました。

 

できれば「高圧ガス保安技術」を読んでからKHKの「試験問題集」をやるのがベストですが、

時間のない方はこの「攻略問題集」1冊を真剣に勉強するのもアリだと思います。

ウチの会社でも実際に「攻略問題集」1冊で合格しているドライバーもいます。

もし、テキストを読まずに問題集をやるなら、KHKのものよりも「攻略問題集」がおすすめです。

(攻略問題集に「甲種」はありません。)

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よくわかる計算問題の解き方(乙と丙は必要なし)

買うな!」とは言いませんが、乙と丙なら買わなくていいと思います。

乙と丙は問題集の計算問題をやるだけで十分ですし、

実際、私が乙種を受験したときは計算機がいらないくらいの計算問題しか出題されませんでした。

あれこれ手を広げるよりも、

「高圧ガス保安技術」と「問題集」を重点的に勉強した方がいいと思います。

 

甲種を受ける方だけは、買っても買わなくてもOKです。

私は甲種を受ける際に1/3くらいだけやりましたが、結果的にあまり必要性は感じませんでした。

とりあえず問題集をやってみて、計算のやり方が分からないようなら買われてはいかがでしょうか。

 

これだけは買った方がよいと思う本をまとめると、

  • 乙種・丙種…「高圧ガス保安技術」と「問題集」(または「攻略問題集」1冊のみ)
  • 甲種…「高圧ガス保安技術」「問題集」「高圧ガス保安法令テキスト」

あとはご自身の判断で購入して下さい。あまりKHKを儲けさせない程度に。

高圧ガス製造保安責任者試験の勉強方法

ここからは私がやった勉強方法などについてお話しします。

私は丙種化学特別(以下、丙特)は3日間の講習を受けて、

また乙種機械(同、乙機)と甲種機械(甲機)は講習なしの一発試験で免状を取得しました。

丙特と乙機は一発で合格できましたが、甲機は5回目でやっと受かりました。

個人差もあるので、こちらも参考程度にして下さい。

丙種化学特別(講習あり)

丙特は「会社命令」で取りにいきました。

3日間の講習はひたすら長く、時間がたつのが遅かったです(笑)

とはいえ先ほども言いましたが、検定試験は国家試験よりもはるかに簡単です。

真面目に講習を受けて、試験までの期間にしっかり復習すれば、

高圧ガスのことを全く知らなかった人でも検定試験に合格できると思います。

実際、私がそうでした。

 

検定試験は「保安管理技術」と「学識」の2科目で、両方とも60%以上正解で合格、

丙特の検定試験の合格率は70%くらいです。

 

検定試験に合格できれば11月の国家試験は「法令」1科目を受験するだけで、

その合格率は約90%とかなり高いです。

なので、検定試験に合格できれば、丙特は取ったも同然です。

 

とはいえ落ちるとその分ショックが大きいので、

油断することなく国家試験前も講習で習ったことをしっかり復習して、問題集をすべて解けるようにして下さい。

プー太郎
プー太郎

11月に3科目を受ける一発試験だと、合格率は20%くらいだよ。

乙種機械(講習なし)

丙特をとった4~5年後に、会社の上司から「受けてみろ」と言われたので、素直に受けてみました。

プー太郎
プー太郎

人間、素直さが大切だからね

乙のテキストは約400ページで、文字の大きさも丙種のテキストよりも小さくなり、そのテキストをいかに克服するかがカギです。

テキスト ページ数 文字の大きさ
丙種 約300P 大きい
乙種 約400P 普通
甲種 約500P 小さい

ウチの会社で、テキストを読まないうちに試験日が近くなり、適当にKHKの問題集だけやって一発試験(丙特)に臨んでいるドライバーが何人かいますが、全員玉砕ぎょくさいしてます。

逆にテキストを読んでいるドライバーはちゃんと合格してるので、

テキストは面倒がらずに読んだ方がいいと思います。

まぁ、もともと試験に取り組む姿勢の違いもあると思いますが…。

 

ただ、400ページあるテキストを読むのって、結構億劫おっくうですよね。

そこで、おすすめの勉強法があります。

それは、コツコツ大作戦です。

400ページのテキストを1日2、3ページずつ、約半年かけてコツコツと完読するのです。

 

2、3ページなら1日10~20分もあれば読めるので、毎日でも大して苦になりません。

私は5ヶ月かけて約400ページを読み切りました。

休日など、読みたくない日もあったので、最後の方は1日で30ページ近く読んだりしました。

ひとりで勉強していると意味がよく分からないページもあるので、理解できなければ2、3回読み、それでもダメならそのページは放置します。

その程度で大丈夫です。

 

試験本番の1ヵ月くらい前にはテキストを読み終えるようにして、そこから問題集に取り掛かります。

問題集も最初は当然、間違えます。

でも「あー、これ、テキストに書いてあったなぁ」と思い出すので、間違えた部分のテキストをもう一度読み直します。

 

そんな感じで繰り返し問題集をやり、

9割できるようになれば、乙機は合格できると思います。

 

KHKの問題集には過去5年分の問題が掲載されています。

そのうちの1年分は手をつけずに、

試験が近くなってから模試代わりにやるといいと思います。

甲種機械(講習なし)

乙機に一発で合格したので、調子にのって

次は甲をとりまーす」と会社で口走り、引くに引けなくなり受験しました。

 

はじめは、3年受けてダメだったら「諦める」か「講習を受けて取る」つもりだったんです。

しかし、3年目に落ちたときに

ここまでやったんだから、やめたら勿体ない」という気持ちになり、

結局5年かけて取りました。

 

甲種は毎年9月に入ってから勉強を始めてました。

本当はもっと早い時期に始めてれば5年もかからずに合格できたのかもしれませんが、

切羽詰まらないとエンジンがかからないタイプなもので(^_^;)

 

甲種の「学識」は記述式です。

見たこともない計算式がいっぱいあり、最初はかなり戸惑いました。

法令と保安は「甲の問題集」だけ買って、テキストは乙のものをそのまま使って勉強してました。

(結局3年目に「甲のテキスト」を買いました。)

 

そして1年目の結果ですが

学識はなんとか自己採点で60点に届いていたのですが、法令が合格に1問足りませんでした。

あと1問だったので悔しい気持ちはありましたが、1年目にしては、まぁ上出来だったと思います。

 

落ちた理由ですが、

学識の計算問題に力を入れすぎて、法令と保安が疎かになったことでしょうか。

保安も、ギリギリの60点でしたから。

 

法令と保安で5年間受験して感じたのは

  • 乙は、過去5年の問題集と似たような問題がでる
  • 甲は、過去5年の問題集には掲載されてないような問題がでる

ということです。

レベル的に大きな差はないのですが、ここが大きな違いです。

なので甲は問題集だけでなく、

約500ページある「高圧ガス保安技術」をしっかり読んで覚えないと合格するのが難しいと思いました。

 

逆に一見難解そうな「学識」は、毎年同じような問題の繰り返しなので、

計算問題の公式を覚えて問題集を繰り返しやればどうにかなります。

 

毎年出題される「薄肉円筒胴」は、サービス問題です。

比較的簡単なので、これから甲種の学識を勉強される方は、

薄肉円筒胴から始めるのがおすすめです。

 

何々を説明せよ」という問題も

3、4年ごとのローテーションで出題されているので、ヤマは張りやすいです。

学識は、なるべくこの2つで点数を稼ぎたいところですね。

 

4年目までは「3科目のうち、何かがあと少し届かない」ような状況が続き、自分でも歯がゆかったです。

5年目も法令と保安はクリアできたものの、学識を3割白紙で出したため、その年もほとんど諦めていました。

しかし採点が甘かったのか、自宅に合格通知が届いた時は思わずガッツポーズでした。

最後に

取るのにかなり苦労した甲種は、工業高校+αくらいのレベルだと聞いたことがあります。

5年やって、どの科目も5割は取れるんですが、全ての科目であとの1割を取るのがなかなか難しいなぁ、と感じました。

 

まとめですが、

  • 丙種と乙種は、テキストを読んでから、問題集を8~9割できるようにする。
    (時間のない人は「攻略問題集」を一冊まるごと勉強する。)
  • 甲種は、問題集はできて当たり前、
    保安と法令はテキスト一冊を丸ごと覚えるくらいのつもりで勉強する。

健闘を祈ります。

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