NURO光に加入すると、無線LANルーター機能がついたONUが貸し出されます。
ONUとは、光回線とスマホやパソコンなどの間に設置して、光信号とデジタル信号の変換を行う装置のことです。
NURO光のONUは9機種ありますが、NURO光に加入する際にONUを選ぶことはできません。
どのONUが設置されるかは、まったくのランダムです。
機種 | 下り最大速度 (無線LAN下り最大) |
無線LAN規格 | 周波数帯 |
ZXHN F660T | 1Gbps (450Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n (Wi-Fi 4) |
2.4GHz 5.0GHz |
HG8045j | 1Gbps (450Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n (Wi-Fi 4) |
2.4GHz 5.0GHz |
HG8045D | 1Gbps (450Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n (Wi-Fi 4) |
2.4GHz 5.0GHz |
ZXHN F660A |
1Gbps (1300Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) |
2.4GHz 5.0GHz |
HG8045Q | 1Gbps (1300Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) |
2.4GHz 5.0GHz |
FG4023B | 1Gbps (1300Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) |
2.4GHz 5.0GHz |
SGP200W | 1Gbps (1300Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) |
2.4GHz 5.0GHz |
ZXHN F660P | 1Gbps (4800Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
2.4GHz 5.0GHz |
NSD-G1000T | 2Gbps (4800Mbps) |
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
2.4GHz 5.0GHz |
上記9機種は、Wi-Fi 4(802.11n)・Wi-Fi 5(802.11ac)・Wi-Fi 6(802.11ax)の3タイプがあり、
Wi-Fi 4とWi-Fi 6の機種とでは、無線LANの最大速度に10倍以上の開きがあります。
今回は、NURO光で一番遅いタイプのWi-Fi 4が、実際にどれくらいのスピード※が出ているのかと、
Wi-Fi 4のONUが設置された場合、Wi-Fi 5以上のONUに交換してもらえるかをお話しします。
※Wi-Fi(無線接続)の速度は、利用環境などによって変わります。
2.4GHzと5GHzの違い
我が家は、2015年4月からNURO光を利用しています。
それまではフレッツ光を利用していましたが、NURO光の方がトータル的に月々の支払いが安くなるため乗り換えました。
そのとき、我が家にきたのは「ZXHN F660T」というWi-Fi 4のONU(ルーター)です。
NURO光に加入してしばらくの間は、Wi-Fiの周波数帯(2.4GHz・5GHz)や「IEEE 802.11」の規格など、まったく気にせずにこのONUを使ってきました。
最初は2.4GHzと5GHzの切り替えスイッチがあるのか、と思っていたくらいです。
もともとONU(ルーター)から2種類の電波が飛んできていることは、気がついてました。
2.4GHzと5GHzの切り替えスイッチがあるわけではなく、この「A」と「G」が2つの周波数帯なんですね。
つまり「A」に接続すると5GHzで、「G」に接続すると2.4GHzです。
そしてなんとなくですが、
「A」は電波の品質はいいけど遠くまで飛ばない
「G」は遠くまで飛ぶけど混信しやすい
のかな?などと思って使ってました。
実際のところ、2.4GHzと5GHzの違いはこんな感じです。
2.4GHz(F660Tだと「G」の電波)
電波が遠方まで届きやすく、壁や床などの障害物にも強い。
ただし、他の家電製品やBluetoothなども使用する周波数帯なので、干渉し合うと電波が弱まることがある。
5GHz(F660Tだと「A」の電波)
Wi-Fi専用の周波数帯のため、他の家電製品などと干渉しない。
ただし、壁や床などの障害物があったり距離が遠くなると電波が弱くなりやすい。
なので、それぞれの特性を考慮して、使用する場所に応じて2.4GHzと5GHzを使い分けるのが、いいようです。
NURO光のONU(Wi-Fi 4)をスピード測定
我が家は木造の2階建てで、いつもはONU(ルーター)は1階、パソコンは2階という環境で使用してます。
今回はスマホを使ってNURO光のONU(Wi-Fi 4)で実際に出ているスピードを測定してみました。
ONUのすぐそばと2階とで、それぞれ2.4GHzと5GHzを切り換えて測定しました。
まずは、ONUのすぐそばで測定した速度です。
2.4GHzと5GHzをそれぞれ5回ずつ測定しましたが、ほぼ変動はありませんでした。
上りも下りも予想通り5GHzの方が速かったです。
5回測定した平均値は以下の通りです。
ONUのすぐそばで測定
周波数帯 | 平均速度 |
2.4GHz(ダウンロード) | 63.9Mbps |
2.4GHz(アップロード) | 76.6Mbps |
5GHz(ダウンロード) | 151.6Mbps |
5GHz(アップロード) | 171.8Mbps |
次に、2階の部屋で測定した速度です。
こちらも5回ずつ測定した平均値がこちらです。
ONUから離れた2階で測定
周波数帯 | 平均速度 |
2.4GHz(ダウンロード) | 38.2Mbps |
2.4GHz(アップロード) | 32.3Mbps |
5GHz(ダウンロード) | 109.0Mbps |
5GHz(アップロード) | 118.7Mbps |
2.4GHzの下りで最小25.7Mbps、最大51.2Mbpsと多少バラつきがあったものの、あとは特に変化なく毎回同じような速度が出ていました。
途中、壁や床があるにもかかわらず、それほど速度が落ちずに5GHzの方が速かったのは意外でした。
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NURO光のONUは交換してもらえるか?
今回速度を測定したF660TはWi-Fi 4の機種なので、無線LANの速度は最大で450Mbpsです。
しかしONUのすぐそばで測定しても150Mbps程度しか出ていないので、Wi-Fi 5以上の機種へ
「無償でONUを交換してもらえるか」をNUROに問い合わせてみました。
NURO サポートデスク(受付時間 9:00~18:00)
0120-65-3810
結果としては、我が家は2015年4月から利用しているため、ONUの交換には1万円(+税)かかるとのことでした。
ネットでの噂では、2015年9月以降に宅内工事を行っていれば無料でONUが交換してもらえるそうです。
なので、これからNURO光に加入される方も、もしWi-Fi 4のONUが設置されても、
開通後にNUROサポートデスクに連絡すればWi-Fi 5の機種には無償で交換してもらえます。
(いずれもWi-Fi 6の機種へは基本的に交換不可ですが、こちらの方法で交換可能です。)
そして「なぜ2015年8月以前は有料で9月以降は無料なのか、その線引きの理由」も尋ねてみました。
ようやく出た回答ですが、
機器交換の費用発生有無の条件は開示しておりません。
交換に関してはお客様より窓口にご相談を頂いた場合、対応は行っておりますが、お客様が有償交換となるのは弊社の運用ルール上そのようになるというご回答になります。
とのことでした。
釈然としない回答でしたが、チャットの対応者ではそれ以上の回答は望めないと思ったので「もし無償交換できるようになったら連絡下さい」とだけ伝えて終了しました。
最後に
ということで、残念ながら我が家はそのまま「F660T」継続になっています。
※追記:2022年10月にこちらの方法でWi-Fi 6のONU「NSD-G1000T」に交換してもらいました。
負け惜しみではありませんが、もともと不便も感じていませんでしたし、100~150Mbpsも出ていれば十分ですが、「2015年8月と9月の境目問題」についてはモヤモヤが残りました。
しかし、2015年9月以降に宅内工事を行った方は、Wi-Fi 4のONUを使用していても無償でWi-Fi 5のONUへ交換してもらえます。
また、これから加入される方はWi-Fi 5以上のONUが必ず使えるので安心してNURO光に申し込んで下さい。
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